機能強化進む横浜港

2018年10月18日 特集

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 1859年6月2日に国際貿易港として開港した横浜港は、巨大消費地である東京と、広大な背後圏を持つ商業港として発展する一方、京浜工業地帯など臨海部の工業地域を拠点とする工業港として大きな役割を担ってきた。しかし、産業構造の国際水平分業体制が進行する中で、中国をはじめとする東アジア諸国が目覚ましい発展を遂げ、わが国の国際貿易港のターミナル機能は相対的に地位が低下している。こうした中、横浜港では人とモノの流れをさらに活性化させ、経済成長につなげるため、物流とクルーズの機能強化を図るための施設整備が加速している。松永康男関東地方整備局副局長に横浜港で進められている事業の概要などについてインタビューするとともに、主要プロジェクトの施工担当者に工事への取り組み方針や仕事に対する思いなどを寄せてもらった。