茨城建協と県/小規模ICT施工体験会開く、簡単活用型紹介し挑戦促す

2022年5月13日 技術・商品 [5面]

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 茨城県建設業協会太田支部(瀬谷實支部長)と茨城県は11日、小規模ICT施工向けの体験会を茨城県常陸太田市内で開いた。県がICT土工の要領を4月に改定しスタートさせた新しい発注方式「チャレンジいばらき簡単活用型」を知ってもらい、地元建設会社に小規模ICT施工への挑戦を促すのが目的。建設会社などから20人が参加した。実地での体験会は初めて。
 チャレンジいばらき簡単活用型は、従来のチャレンジいばらきI型、II型で対象外だった土工量1000立方メートル以下の小規模施工を対象とする。3D起工測量や3Dデータ納品を不要とし、3D設計データの作成もエクセルやICT建機上で作成できる簡易なものを認めるのが特徴。3D設計データの範囲も施工の一部分に限る。ICT施工と3D出来形管理はいずれか、または両方の実施が必要となる。
 I型、II型の対象工事は昨年度、合わせて約270件だった。土工量の下限を撤廃したことについて、県担当者は「対象工事はこれまでの3~4倍になるだろう」と見ている。簡単活用型は4月1日以降、入札手続きに入る案件から適用している。
 体験会は低コストな機器やツールを使い、生産性向上の実感してもらうことで中小企業にICT施工への挑戦を促すのが狙い。参加者はエクセルを使った簡単な3D設計データの作成にチャレンジし、道路土工を想定した排水管の床掘りや路盤の設定などを体験した。実現場でICT機器を後付けしたミニショベルと、トプコンのトータルステーション(TS)「杭ナビ」を使った現場合わせの3D設計データ作成の様子を見学。出来形計測や測量を簡単にするTSなど機器の説明も受けた。
 体験会には建設システムや福井コンピュータ、トプコンらでつくる企業団体「CONTACT」(建設戦略会議)が協力した。