東北整備局事業展望

2025年6月25日 特集

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 他地域を上回るスピードで人口減少と高齢化が進行する東北地方では、建設業界が慢性的な人材不足に直面している。24年4月から建設業にも時間外労働の罰則付き上限規制が適用され、生産性向上とワーク・ライフ・バランスの両立が叫ばれている。求人充足率の低迷は業界全体の持続可能性に影を落とし、労働環境の改善や若手育成策、働き方改革の推進は急務だ。一方で気候変動に伴う激甚災害の頻発や老朽インフラへの対応は喫緊の課題で、『地域の守り手』として国民の安全・安心な暮らしを守る建設業の使命、強靱なインフラ整備の重要性は変わることがない。東北地方整備局が取り組んでいる防災・減災対策や広域ネットワークの強化、災害に強い道路、河川、港湾などのインフラ整備、官民で連携して取り組む働き方改革・処遇改善と業界の魅力発信、効率的な施工に向けた建設DXの動向などを展望する。