上場ゼネコン大手4社/25年4~12月期決算/そろって営業増益、3社通期上方修正

2026年2月13日 企業・経営 [1面]

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 上場ゼネコン大手4社(鹿島、大林組、清水建設、大成建設)の2025年4~12月期連結決算が12日に出そろった。豊富な大型手持ち工事を順調に消化し2社が増収。受注時採算の管理を徹底して建築事業の利益率が改善し、4社が営業増益となった。26年3月期は利益率のさらなる好転を見込み、3社が業績予想を上方修正している。
 売上高は鹿島と清水建設が前年同期の実績を上回った。鹿島は4~12月期として過去最高を更新し、最盛期にある複数の大型土木工事の順調な施工などが寄与した。清水建設も大型手持ち工事が順調に進んだ。一方、大林組は前期に進捗した大型案件の反動や、施工体制に見合った計画的な受注戦略もあって減収。大成建設は首都圏大型案件を含む国内建築工事などが工程の初期段階にあり、減収となった。
 本業のもうけを示す営業利益は4社が増益となり、鹿島と大林組、大成建設が過去最高を更新した。鹿島は受注前から竣工まで全工程でのリスク管理が奏功し、建設事業の収益性が向上した。大林組は国内建築工事での追加変更工事の獲得や好採算案件の寄与度が高まり、海外の土木工事も順調に進展した。
 大成建設は土木、建築両事業で追加変更工事を獲得。東洋建設の連結子会社化に伴う販管費の増加分を上回った。清水建設は完成工事高の増加や工事採算の改善などで、大幅な増益となった。
 単体の完成工事総利益(粗利益)率も全社が向上した。建築事業で受注時採算の改善が寄与。業績の先行指標となる単体受注高は鹿島、清水建設、大成建設が大型工事の受注などで数字を伸ばした。
 26年3月期の業績予想は鹿島と大林組、清水建設が上方修正した。鹿島は25年11月に上方修正した前回予想をさらに上積み。連結売上高を国内建設会社で最高となる3兆0300億円と見込んだ。大林組は国内大型工事の原価低減、追加変更工事の獲得などで利益を上乗せし、清水建設も採算重視の受注戦略などで大幅な増収増益を見込む。
 各社は今後数年程度、底堅い建設需要を予測する。引き続き施工体制を見極めつつ、M&A(企業合併・買収)も視野に入れ成長基盤をさらに固めていくことになる。