建設各社が26年度入社式/伝統と革新融合で成長けん引/無限大の可能性に期待

2026年4月2日 企業・経営 [1面]

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 2026年度がスタートした1日、建設関連各社が入社式を開き、次代を担う人材を迎えた。経営環境は物価高騰やAIの普及などで大きく変化している。トップからは、伝統と精神を引き継ぎつつ、柔軟な発想と大胆な行動力で変革をけん引していく挑戦に期待するメッセージが相次いだ。=6、7面に各社トップメッセージ
 新入社員の多くが幼少期からスマートフォンを使いこなし、AIの活用にも慣れている。経営トップはそろって、AIなど最新技術を駆使しながらも、専門性を高める地道な研さんの大切さを説いた。鹿島の押味至一代表取締役会長兼社長は、「瞬時にAIで答えに近づける時代だからこそ、時間をかけて『モノづくりの本質』を追求し、体現することが大切だ」と訴えた。
 若者ならではの行動力と斬新な視点に期待する声も目立つ。大林組の佐藤俊美社長兼最高経営責任者(CEO)は、「柔軟な発想を持つ皆さんが縦横に駆け巡り、活躍する姿を心から楽しみにしている」と述べた。大成建設の相川善郎社長は、苦しい時に支えてくれる同期の大切さを強調。「困難に直面することもあるだろうが、その際にはここに集う『同期の仲間』に頼り、支え合いながら乗り越えてほしい」と呼び掛けた。
 仕事に向き合う原点として、志と自身の判断基準を持つ大切さを訴えたのは清水建設の新村達也社長。「良い仕事をするために何より大切なのは、自分の選択が正しいかを判断できる『軸』を持つことだ」と話した。3月26日付で就任した竹中工務店の丁野成人社長は、「一つ一つの仕事に全力を注ぎ、品質にこだわって一流の仕事をしてほしい」とプロフェッショナルとしての心構えを説いた。
 1日付で社名変更したRN建設の永尾秀司社長は、「企業理念の『人・社会・環境との共生へ』はめまぐるしく変化する社会情勢にあっても不変だ」とした。各社は、若い「無限大の可能性」(インフロニア・ホールディングスの岐部一誠社長)に期待し、前向きな挑戦を後押しする。新たな企業価値創出の原動力として、共に未来を切り開く。