戸田建設/AIリテラシーを底上げ/専門部署を立ち上げ、全員が資格取得へ

2026年4月2日 企業・経営 [2面]

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 戸田建設が社員のAIリテラシーを底上げするため、三つの施策を展開している。基本方針を定めるとともに、AIの社内活用でガイドラインを見直す。さらに、生成AIの専門部署も設立した。全社員が生成AIの資格を取得できるよう、会社が後押しする。日常業務でAIを使いこなし、AI環境を内製化できる基盤を構築していく。
 1日に「戸田建設AI基本方針」を策定した。AI活用に関する最終的な判断と責任は人が担う。バイアスの排除による公平性の維持、社員スキルの向上など運用に必要な基本事項を定めている。この方針に基づき社内ガイドラインを見直し、AI技術の変化に柔軟に対応できるようにする。利用時のリスクにも備える。
 DX統括部に3月1日付で「GenAI(ジェネレーティブAI)推進課」を設立した。生成AIを安全に利用するためのルール作りや、社内向けAIシステムの開発・運用を担う。各部署への活用支援や教育、相談窓口としての役割も果たす。
 全社員を対象に、生成AIの基礎知識や活用方法を問う資格試験「生成AIパスポート」の取得を目指す「取得キャンペーン」を展開する。2026年度は会社主導で団体申し込みを行い、社員の負担を軽減する。
 ツールの導入にとどまらず、内製AIアプリでは、AIモデルと外部のデータソースを連携させるための規格「MCP(モデル・コンテキスト・プロトコル)」を活用し、社内外のデータ連携にも取り組んでいる。独自のAI基盤を構築し、社員の創造性や現場の知見を掛け合わせて、「AIとの共創」につなげていく。