清水建設は、超高層ビルの建設現場に対応した新たな仮設冷房システムを開発した。室内温度を上げる要因となっていた室外機の放熱を、屋外に逃がす機能などを導入。外装のカーテンウオールを取り付けた後、風が通りにくくなる屋内の作業環境を抜本的に改善する。実用化の第1弾として、複合開発「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」(東京都千代田区)の現場で採用した=写真(清水建設提供)。
多くの現場では室内機と室外機が一体となったスポットクーラーが活用されている。吹き出し口から冷気を出すが、熱交換を行う室外機からの放熱により室内温度を上昇させる課題があった。カーテンウオールを採用する超高層ビルの建設では通風がしにくい環境であるため、特に夏場の作業環境を厳しくしている。
清水建設は業務用の空調機を手がける日本キヤリア(東京都品川区、丸山峰生社長)、制気口メーカーの協立エアテックと協力。通風が不足する屋内現場でも効率的な冷却できる仮設冷房システムを開発した。
熱交換を行う室外機の排気口とカーテンウオールの通気口を排気ダクトによって直結。室外機からの熱を強制的に屋外に逃がす仕組みとなっている。広域に冷風を出す軽量の段ボール製の吹き出し口も導入。熱交換の効率を高めるため、室内機から生じるドレン水(結露水)を室外機に噴霧する機能も取り入れた。
2028年の完成を目指し、国内一の高さ約385メートルを予定する超高層ビル「Torch Tower(トーチタワー)」の現場には、計4台の仮設クーラーを設置。四隅に1台ずつを配置し、100メートル×100メートルの広大な空間での冷却効果を検証していく。








