西松建設らは、ドローン空撮映像を基にしたXR施工管理支援システムの機能を拡充した。システムの基盤となる映像処理などのフローを改善。ドローンが高速移動する場面や複雑なカメラワークでもAR(拡張現実)の表示位置のずれを従来よりも抑える。複数の3Dモデルを切り替え、同時表示する機能も新たに加えた。操縦アシスト機能も一部を見直し、安全性と作業効率を向上させる。
システムは、建設業向けAR支援技術などを手がけるホロラボ(東京都品川区、中村薫代表取締役兼最高経営責任者〈CEO〉)との共同で2023年度に開発した。
ドローンが空撮した現場の全景映像に、CIMモデルをリアルタイムで重ね合わせて表示する。施工イメージと現場の差異を把握しやすくしている。西松建設が施工で携わる川内沢ダム(宮城県名取市)での試験運用を通じた課題、現場の要望を踏まえて機能をアップデートした。
現場映像に情報を重ねるAR重畳は、映像取得からCG合成までの処理速度を改善。施工計画と現場状況の照合誤差は従来比で従来の30センチから15センチ以内に縮小した。複数の3Dモデルを同時表示できるようになり、構造物同士の干渉確認、施工計画の検証も直感的に行いやすくした。
システムではHMD(ヘッド・マウント・ディスプレー)の装着時、ドローンの位置、高度、バッテリー残量などの飛行情報がリアルタイムに表示されるようになっている。今回の機能拡充では障害物までの距離に応じた警告表示が加わった。障害物に近づくと、赤や黄色で警告されるため、目視が難しい場所でもより安全にドローンを操縦できる環境を整えた。







