2017横浜支社暑中企画

2017年8月9日 特集

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 神奈川県内の鉄道・道路網整備が大きく動いている。リニア中央新幹線整備事業では3月に梶ケ谷非常口新設工事、5月には神奈川県駅隣接工区準備工事が相次いでスタート。27年の東京~名古屋間開業に向けて、総工費5.5兆円規模の国家的プロジェクトが始動した。幹線道路網では圏央道の整備が進み、横浜湘南道路、高速横浜環状南線、高速横浜環状北西線が完成すれば東北道、関越道、中央道、東名高速と首都高横羽線、第三京浜などが直結する首都圏の環状ネットワークが構築されることになる。交通アクセスが強化されることで県央地区を中心に大規模ロジスティック施設が多数進出するなど、企業集積にも拍車がかかっている。交通網の整備充実に合わせて横浜市の臨海都心部でもMICE機能を拡充するなど、海外からの観光客誘致や国際競争力の強化を見据えたインフラ整備も加速している。京浜急行大師線連続立体交差事業や小田急多摩線延伸などの大型事業も控えており、神奈川県内の交通ネットワーク整備が活況を呈している。