津波防災特集

2017年11月1日 特集

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 毎年11月5日は「津波防災の日」。東日本大震災を教訓とした「津波対策の推進に関する法律」が11年6月に制定された際、同日を「津波防災の日」に定めた。これは、嘉永7(1854)年11月5日の安政南海地震(M8・4)で和歌山県を津波が襲った際に、収穫したばかりの穂を積み上げた「稲むら」に火を放って、暗闇の中で逃げ遅れた村人を高台に避難誘導して多くの人命を救った「稲むらの火」の逸話にちなんでいる。
 15年12月の第70回国連総会本会議では、わが国をはじめ142カ国の共同提案で、11月5日を「世界津波の日」と制定する決議が満場一致で採択された。「津波防災の日」である11月5日が、「世界津波の日」に位置づけられたことから、津波対策の推進に関する法律には、国際協力に推進する規定が加わっている。