BIMの課題と可能性・152/樋口一希/BIMソフトベンダーの活発な広報活動

2017年2月28日 トップニュース

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 BIMが離陸して巡航高度に向かいつつある中で、普及を加速させるためBIMソフトベンダーや関連諸組織もさまざまに工夫を凝らして広報活動を展開している。関連ワードで検索するとホームページにて情報取得可。事前登録もあるので要留意。


 □「建築界の世界潮流“BIM”の最先端テクノロジーを大公開」と題するセミナーなど開催□


 「DoAR2017 ~最先端技術で創造する建築と都市と未来~」が3月1日、東京でペーパレススタジオジャパン、クリーク・アンド・リバー主催で開催される。台湾の大手ゼネコン「建国工程」のグループ企業のBIM運用の報告もある。

 「インターナショナルオープンデータデイ2017@横浜~みんなで創発する世界最先端のデジタルシティ・YOKOHAMA~」が3月5日、横浜市中区のシェアオフィス&イベントスペース「さくらWORKS〈関内〉」で開催される。世界各国の都市で同時開催されるオープンデータの祭典で、横浜での開催は5回目となる。


 ◆エーアンドーエーが「オープンキャンプ」開催

 登録商標「木造BIM」の普及を進めるBIMソフト「Vectorworks」のベンダー、エーアンドエーは、1月にリリースされた新バージョン「Vectorworks 2017」の発表会のライブ映像を3月末までの予定で公開している。
 ライブ映像は、発表会当日の会場の模様と合わせて、「Vectorworks 2017」および関連システムの新機能についての解説やサービス&サポートの紹介。Vectorworksの操作体験や技術習得のセミナーを出張開催する「オープンキャンパス」は、高松(3月23、24日)、沖縄(4月13、14日)、熊本(5月18、19日)で開催。


 ◆「GLOOBE」ユーザー組織が冬フェスタを開催

 BIMソフト「GLOOBE」のベンダー、福井コンピュータアーキテクトでは、同ソフトのユーザー組織であるJ-BIM研究会と協働で「冬のGLOOBEフェス2017」を本日開催。

 内容は、ハンズオン講習、BIM申請分科会など部会報告、沖縄J-BIM研究会の紹介で、東京(銀座)、大阪(梅田)、福岡、沖縄の4会場での同時開催となっている。今回はユーザー限定だが、オープン参加のイベントも計画中。


 ◆「ARCHICADロードショー2017」各地で展開

 BIMソフト「ARCHICAD」のベンダー、グラフィソフトでは、BIMを新たな目でと題した「ARCHICADロードショー2017」を開催中。同ソフトのユーザーが、新バージョンARCHICAD 20の新機能、木造、S造またはRC造の設計におけるワークフローの質的向上におけるBIMの活用方法を紹介する。

 開催日は、静岡・福岡=2月28日、大阪=3月2日、名古屋=3日、東京=6日、金沢=7日、新潟=10日。また、同ソフトを実際に操作する「体験セミナー」も平行開催中。


 ◆書籍と連動した「オンラインセミナー」開催

 BIMソフト「Revit」のベンダー、オートデスクでは、ウェブキャスト形式のオンラインセミナーを含めて随時、関連セミナーなどを開催している。

 3月9日にはオンラインセミナー「はじめてのRevit&Revit LT-実践BIM入門ガイド」の第2回目(基本設計、壁・床・建具の作成)を開催。X-Knowledge刊「はじめての Autodesk Revit & Revit LT」に沿ってBIMプランニング代表の小林美砂子氏が解説。無料講習会は3月9日に東京で「Revitで建築設計」、4月6日に大阪で「BIM(3D CAD)で建築設計」が開催される。


 ◆本日「第16回ファシリティマネジメント・シンポジウム」開催

 日本建築学会主催で東京・建築会館ホールにて。公共施設FMの先進的取り組みとして2016年の第11回JFMA賞最優秀ファシリティマネジメント賞(鵜澤賞)を受賞した青森県弘前市から福士一也氏が登壇する。

 〈アーキネットジャパン事務局〉(毎週火・木曜日掲載)