海の日2017

2017年7月14日 特集

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 土木系潜水士の人材育成と確保を目的に、官民を挙げた取り組みが始まった。毎年潜水士を輩出している岩手県立種市高等学校の海洋開発科の生徒を確保するため、国土交通省東北地方整備局をはじめ、日本潜水協会、日本埋立浚渫協会など関係6者で、「潜水士などの担い手確保・育成に係わる連携・協力協定」を締結、その初会合が6月21日に岩手県洋野町で行われ、高校のPRや教育面の支援などに取り組むことが確認された。将来の潜水士を育成する同校を訪ねた。

 地域の将来を担う若い世代に「海」や「港」を身近なものと感じてもらいたい-。そんな願いを込めた新しい試みが、瀬戸内海に面した宇野港(岡山県玉野市)で行われている。「海が見える港のマルシェ」が呼び文句のマルシェ(市場)イベント「UNOICHI(うのいち)」。運営を担うのは、地元の高校生や大学生を多く含む市内外の有志のメンバーだ。かつて瀬戸内海に浮かぶ島々や四国との交遊でにぎわった港に、再び人々が集まり始めた。この小さな取り組みが、全国に広がっていく可能性も秘めている。