「森の中の家 安野光雅館」が完成

2017年7月26日 特集

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安藤忠雄氏(東京大学名誉教授 安藤忠雄建築研究所)設計の「森の中の家 安野光雅館」が完成し、6月23日オープニングセレモニーが行われた。京都で料亭「和久傳」を営む桑村綾さんが収集している画家・安野光雅氏の作品を「和久傳」創業の地、丹後・久美浜につくったギャラリー。
植物生態学の宮脇昭氏の指導で広大な森「和久傳の森」をつくった。安藤氏は「〈森の中の家〉という名称は安野光雅さんの発案によるものです」「故郷がなんとか元気になってほしいという桑村さんの強い思い、それに共鳴した安野さん。それぞれの熱い思いが一つになって実現した。安野さんの繊細で柔らかな水彩画の世界のように、森に抱かれたひっそりと佇む美術館になれば。それに丹後は素晴らしいところ。ぜひ訪れてほしい」と話す。気品溢れる珠玉のような美術館だ。

■建築概要■
建物名:森の中の家 安野光雅館
所在地:京都府京丹後市久美浜
建築主:和久傳
設計・監理:安藤忠雄建築研究所
構造設計:アスコラル構造研究所
施工:長谷工コーポレーション
敷地面積:4254.25m2
建築面積:323.96m2
延床面積:422.44m2(1階:222.60m2、2階:196.84m2)
構造・規模:S造地上2階
設計期間:2015年10月~2016年10月
施工期間:2016年10月~2017年4月