日本電設工業協会(電設協、文挾誠一会長)主催の「第73回電設工業展(JECAフェア2025)」が28日、大阪市住之江区のインテックス大阪で開幕した。会期は30日まで。テーマは「電設技術が拓く新たな可能性~進み続ける世界と共に~」。255社・団体が出展し、小間数は849に上る。大阪開催では過去最大規模となった。大阪・関西万博と時期が重なり、来場者数は10万人超を目標としている。 =3面に関連記事
開場式では、富井弘之実行委員長が「社会課題に応える最新技術を集結させた展示を通じて、業界と社会の未来を切り開く場としたい」と開会を宣言した。
文挾会長は「今年は万博の会期とも重なっており、従来にも増して活気あふれる3日間になることを期待している」と述べた上で、「新たな建設業像として『新3K(給与、休暇、希望)』の実現に向けた取り組みや、カーボンニュートラル、DXなど社会課題への対応を体感してもらえる展示にした」とあいさつした。
その後、国土交通省の増田昌樹官房審議官(官庁営繕部担当)ら来賓とともにテープカットを行い、開幕を飾った=写真。
会場では出展各社の多彩な技術展示のほか、若年層への入職促進を目的とした「電気設備業界プロモーションコーナー」や、能登半島地震で被災した地域の物産販売を行う「復興支援コーナー」も設置。初日の特別講演には元プロ野球監督の工藤公康氏が登壇し、組織マネジメントをテーマに講演した。