5月のこの時期は秋と並んで小学校などの運動会シーズンになる。梅雨を間近に控え天気は気まぐれで、週間予報がコロコロと変わってやきもきしている方も多かろう▼強い雨なら翌日に延期だが土曜日の仕事を休みにしていたり、日曜日に予定のあったりする家庭も。多少の雨なら決行だろうが、児童の体調悪化を懸念する保護者の意見もあるようで、学校長は気苦労が絶えないと察する▼今春は天候不順な土曜日が多く、今週も降雨だと17年ぶりに4週連続で雨空になる地域があると聞いた。そうした記録が分かるのは予報にとどまらない気象業務のおかげ。6月1日は明治8(1875)年に東京気象台が業務を開始して150年の節目になる▼翌日には東京都内で記念式典が開かれ、時を同じくして気象庁が「気象150年史」と資料編、さらにこれまでの歩みを紹介する「気象業務はいま2025」をホームページで公開する▼データの解析技術が格段に良くなり、天気予報への信頼は以前よりもずっと高まった。「やきもきできるくらいでもありがたい」と技術の進歩に感謝しつつ、ぜひ今週末は予報違いを願いたい。