エイト日技/創立70周年式典開く、1400人が節目祝う「日本で一番いい会社に」

2025年6月9日 行事 [3面]

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 エイト日本技術開発が6日に開いた創立70周年記念セレモニーには、全国7拠点から社員や関係者ら約1400人が参加した。金声漢社長が若手社員とパネルディスカッションを行い、「会社のことを自分ごととして考えるのはとても気持ちのいいこと。積極的に提案してほしい」と呼び掛けた。「顧客から求められていい仕事をして、みんなで豊かになり『日本で一番いい会社になる』ように頑張る」と決意表明。持続可能な社会の実現に向け、技術と知見を生かして貢献していく方針を示した。=1面参照
 式典は岡山会場と東京本社のほか、▽東北▽中部▽関西▽四国▽九州-の各支社をオンラインでつなぎ同時中継した。
 約400人が参加した岡山プラザホテル(岡山市)の岡山会場での式典の冒頭、小谷裕司代表取締役会長は「『価値ある環境を未来へつなぐ』との理念の下、国内隅々の貢献はもとより、世界へ事業を拡大してきた」と創立以来の歴史を振り返り、「建設コンサルタントは社会基盤の整備を支える重要な役割を果たしている」と強調した。
 「私たちが手掛けたプロジェクトが、未来の持続可能な社会への貢献につながっていると信じる」とした上で、「これからも地域社会や世界と共に歩む企業であるため、技術と知見を結集し、持続可能性への貢献の輪を広げていく」と表明した。
 「Next Vision Talk-70年の歩みの先に見える未来とは?」と題して行ったパネルディスカッションでは、若手社員らが金社長に「金さん」と呼び掛け、意見を交わした。同社は若手への権限委譲に向け、プロジェクト責任者の年齢や資格などの要件をなくしている。中国支社の槇尾果歩さんは「やりがいがあって楽しい一方、責任の重さに不安も感じる。適切なフォローアップをお願いしたい」と求めた。
 金社長は、若手社員と意見を交わす中で「『ありのままでありたい』一方で『何者かになりたい』という矛盾を抱えていると分析している」とし、「プロジェクト責任者になることは、何者かになるためのファーストステップ。決断してもらうためのボールを投げた」と積極的な挑戦に期待を寄せた。
 山口支店の芦田悠輔さんは、金社長が各拠点で意見交換を行っていることに触れ、風通しがいい環境になっているかを尋ねた。「まだなっていないが、社員から多くの気付きをもらえている」と金社長。「誰に言っていいか分からない」をなくし「身近な人に相談すれば解決する環境を整えたい」とした。
 続いて祝賀パーティーを開き、親会社のE・Jホールディングスの二宮幸一社外取締役が乾杯の音頭を取って歓談に移った。