凜/内閣府民間資金等活用事業推進室主査・金子時佳さん、事業者の肌感覚を意識

2025年6月9日 人事・動静 [14面]

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 消費者庁から出向して2年目。総括班の一員として、他省庁や地方自治体とのやりとり、相談・問い合わせの窓口を担っている。大学院で建築を学んだ。「専攻の建築に近い仕事ができる」。PPP/PFI政策の推進役となる部署への異動を「楽しみで期待が大きかった」と振り返る。
 高校生活で都市空間などに関する大学の先生の講演を聞き、建築に興味を持った。理系への進学を考える友人が多かった中、訪れた大学のオープンキャンパスで障害のある人にも優しい建築に接したこともあって建築を学ぼうと決めた。
 「奥深さ、幅広さを知り、一人一人に合った建築の必要性、重要性に気付いた」。障害のある人も閉ざされた空間を求める人や、そうでない空間がふさわしい人もいる。「消費者が安心して生活するためのセーフティーネットのとりでとなる仕事」と捉え、建築の知識を生かしながら公務員として働こうと考えた。
 専門性の高いPPP/PFIの世界で、官民の「事業者の肌感覚」に敏感でいようと心掛けながら、物価上昇や法令の解釈などの問い合わせに応じる。異動に当たって先輩が「すごく勉強になる」とアドバイスしてくれた。他省庁の職員や国会関係者、官邸とも関わる。「この人と働きたいと思ってもらえる存在」になるのが当面の目標だ。
 ラグビー観戦が趣味の一つ。スタジアムやアリーナなどに生かされた民間のアイデアに私生活でも目を留めるようになった。
 (内閣府民間資金等活用事業推進室(PPP/PFI推進室)主査、かねこ・はるか)