スポーツ観戦に付加価値を付け、特別な体験を提供する「スポーツホスピタリティー」が国内で広がりつつある。専用のラウンジや座席などで試合を観戦し、ハイグレードな食事やサービスも楽しめ限定グッズがプレゼントされることも▼欧米ではスポーツ観戦を商機と捉え、1990年代からスタジアムやアリーナの新築や改修に合わせ特別な空間と時間を提供するビジネスが盛んになった。日本でも徐々に広がっているが、現状ではプログラムの内容で欧米との差が大きいようだ▼国内のホスピタリティープログラムで最も実績を上げたのはラグビーワールドカップ2019日本大会。販売パッケージ数6・3万枚、売り上げは100億円を超えた▼エスコンフィールドHOKKAIDOや長崎スタジアムシティなどホスピタリティープログラムが話題の施設も増えている。この流れが広がり、商機の拡大だけでなく地域産業の活性化につながることを期待したい▼1日に国立競技場で行われたジャパンラグビーリーグワン決勝戦。ホスピタリティー付きの観戦チケットを初めて購入したが、極上のひとときは癖になりそうだ。