1928年から一度も途切れることなく続けられてきた全国安全週間が、今年も7月1日からスタートした。「人命尊重」という基本理念の下、「産業界での自主的な労働災害防止活動を推進し、広く一般の安全意識の高揚と安全活動の定着を図ること」が目的で、今年で98回目を迎える。
今年のスローガンは「多様な仲間と 築く安全 未来の職場」。人手不足などを背景に現場に携わる人材の多様化が進む中、労働災害防止のために年齢、性別、経験、国籍などさまざまな背景を持つ人々が協力し、安全な職場環境を築き、未来へとつなげていく決意が表れている。
また、今年6月の労働安全衛生規則改正により熱中症対策が義務化され、対策の計画的実施や報告体制の整備が求められるなど、これまで以上に現場の安全衛生管理が重要となった。
労働災害を減少させ、労働者一人一人が安全に働くことができる職場環境づくりを進めるためにも、全員が安全に対する意識を高め、危険の芽を事前に摘み取り、絶対に事故を発生させないという強い信念で安全活動に取り組むことが重要だ。