建設業界は伸びしろのある業界だ－－。そう発信したいと思い野原グループに転職した。技術営業として営業コンテンツの作成・管理や、開発チームと連携した案件の推進などに携わっている。顧客や市場が抱える本質的な課題を深掘りし、ニーズを的確に把握した上で、ＢＩＭ活用のソリューション「ＢｕｉｌｄＡｐｐ（ビルドアップ）」の開発に還元する役割も担う。
　業界の変革過程にダイレクトに関われることにやりがいを感じている。「建設ＤＸは本質的な課題にアプローチすることで業界の仕組みを変え、そこに従事する人々の生活や人生までも変えられる可能性を秘めている。自分の仕事が建設業界の未来の形をつくっている。そう実感できる場面にも立ち会える」と仕事の魅力を語る。
　建設ＤＸのソリューションやツールを通じて標準化できる部分をシステム化し、職人がクリエーティブな部分に力を注げるような状態にするのが理想形。「業界の風習などを変えるのは難しいけれど建設会社各社に理解をいただき、使ってもらうことでＤＸは広まっていく」と前を向く。
　ゼネコンや工務店から「安心して現場を任せられる」と評価を受けるよう努力を重ねる。「設備の設計や積算、現場管理といった前職の経験も生かして業務に取り組む。建設業界が変わった時、その一助になったといえるような仕事がしたい」と目を輝かせる。
　（かねこ・さち）野原グループＢｕｉｌｄＡｐｐ営業統括部テクニカルセールス課リーダー