青森県/ボールパーク整備基本計画案/スケート場、31年冬に先行開業へ

2026年2月24日 工事・計画 [7面]

文字サイズ

 ◇賑わいエリアにPark-PFI検討
 青森県は、ボールパーク整備基本計画の案をまとめた。老朽化した県営野球場を青森市安田の総合運動公園内で建て替え、スケート場や屋内運動場などとの複合施設として整備する。15・8ヘクタールの整備区域を「複合施設エリア」(8・4ヘクタール)と「賑わい創出エリア」(7・4ヘクタール)に区分し、それぞれで事業者を選定する。野球場や県営スケート場を含む「複合施設エリア」は、BTO(建設・移管・運営)方式のPFI手法を想定。2026年度にアドバイザリー事業者を公募する。
 収容人数1万5000人規模の野球場を中核に、地域のにぎわいや交流を創出するボールパークを整備する。ボールパークと三内丸山遺跡や県立美術館をつなぐ賑わい創出エリアはPark-PFI(公募設置管理制度)を含む方式を検討。複合施設エリアは26~27年度、賑わい創出エリアは30~31年度にかけて事業者を選定する。31年冬にスケート場を先行オープン。野球場・屋内運動場は33年春、ボールパーク全体は36年度以降の開業を目指す。
 ボールパーク全体を円滑に運営するため、携わる民間事業者、行政・関係団体などが参画する「ボールパークマネジメント協議体(仮称)」を設置する。26年度予算案に3億4400万円を新規で計上。事業者公募や埋蔵文化財調査に必要な支障物の解体・撤去などに着手する。
 野球場グラウンドは両翼100メートル以上、中堅122メートルなど公認野球規則に基づくサイズで整備する。稼働率の向上とメンテナンスを考慮し、人工芝を採用。冬季のスポーツ振興などで役割を果たすスケート場をボールパーク内に一体で整備する方針だ。
 スケート場は、アイスホッケーやフィギュアスケートの国際リンク規格(60メートル×30メートル)とする。
 屋内運動場は平面50メートル×50メートル、高さ15メートル以上の空間を備え、フットサル、バドミントン、バレーボール、クライミングなど多様な競技に対応。防災備蓄倉庫と連携した災害時の1次物資拠点として運用する。1600台以上の駐車場も整備する。
 1967年に竣工した現県営野球場は収容人数約2万1000人で、座席5016席(ベンチ)を備えるRC造平屋一部3階建ての規模。指定管理者はPFI青い森スポーツパーク。区域内にある旧陸上競技場、旧水泳場は解体工事を施工している。
 今後は要求水準書の作成に向けた総合運動公園内の測量やインフラ埋設物の調査、構内通路の線形見直しなどに入る。概算事業費は、実施方針と要求水準書の策定過程で民間事業者の意見を聞きながら検討。3月21日まで県民意見を募集している。
 基本計画の策定支援を含む「ボールパーク民間活力導入可能性調査業務」はパシフィックコンサルタンツが担う。