回転窓/料理に通じる経営学

2026年2月24日 論説・コラム [1面]

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 「料理は経営に似ている」とよく言われる。計画を立て、必要なものをそろえて実行し、結果を次に生かす。確かにそのプロセスは経営と重なる▼経営学は「誰かのために、何かをして、喜んでもらう」という、「人間の幸せについて考える学問」であり、料理にも応用できる--。そうした経営学の視点で捉えた料理論が書籍『料理のマネジメント-キッチンを制する者がビジネスを制す!』(酒井穣著、CCCメディアハウス)に書かれていて興味深い▼著者によると、おいしい料理とは顧客満足のこと。対象を絞り接近戦で活路を見いだす「ランチェスターの法則」に従えば、料理のアマチュアでも一流シェフに負けないための戦略を考えられると説く▼本紙に登場いただいた経営者にも料理好きは少なくない。海外赴任からの帰国後に腕を磨いて家族に振る舞う人、食材にもこだわり仲間をもてなす人。楽しみ方はさまざまだ▼料理と建設の仕事は、限られたリソースを効果的に活用し、質だけでなく見た目も整え、そして誰かのためにつくり込むという点で共通する。だからこそ建設業は、人々の暮らしに欠かせないのであろう。

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