栃木県日光市は、鬼怒川温泉にある大型ホテル跡地の再生を検討する有識者会議「日光市鬼怒川温泉地内における大規模民間老朽化施設対策協議会」の初会合を20日、市役所で開いた。会長には瀬高哲雄市長が就いた。国の「廃屋撤去・再生による地方温泉地等のまちづくり支援事業」を活用する可能性を探る。
鬼怒川温泉には廃業した大型ホテルが3カ所にある。建物の老朽化が進行しており安全性に課題がある。市が応急措置による封鎖工事や修繕を随時実施しているが、不法侵入・盗難も発生。観光・住民への悪影響も懸念されている。
オブザーバーの観光庁観光課は「廃屋撤去・再生による地方温泉地等のまちづくり支援事業」の概要を説明した。
同事業は地方の温泉地で団体旅行向けに建築された規模の大きい旅館の廃虚などを対象とする。個人旅行者向けに施設をダウンスケールすることで事業を再構築することが可能なケースでも、丈夫な建物の解体・減築に要する費用が大きく再生が進まないのが現状。市町村が新たな旅館を含んだ「エリア再生計画」を策定することを条件に国が撤去・建築費などに補助する。2026年度からの施行を予定する。
会合後、瀬高市長は「数年前、複数の事業者から立地に関心が寄せられている。地元の皆さんと円滑・良好な関係づくりが必要。協議会がその役割を果たしていきたい」とコメントした。
ホテル跡の概要は次の通り。
▽鬼怒川観光ホテル東館(藤原1の46ほか)=RC一部S造地下2階地上8階建て延べ約8000平方メートル。1953年開業、2006年休館、閉館年不明
▽鬼怒川第一ホテル(藤原2の30ほか)=SRC造11階建て、同8階建ての2棟構成。延べ約9000平方メートル。1956年開業、08年閉館
▽きぬ川館本店(藤原2の1ほか)=W・RC・S造地下1階地上10階建て延べ約9100平方メートル。1942年開業、99年閉館。






