竹中工務店がデータセンター(DC)に特化した設計支援ツールを開発した。これまで蓄積してきた豊富な知見をデータベース(DB)として活用。DC建設で最も大事になるIT容量(受電容量)を効果的に確保するため、立地条件や必要設備などの基本情報を入力するだけで、事業化検討に必要な設計プランが作成できる。従来は数カ月程度かかっていた作業期間を約2~3週間に短縮し、迅速な提案が可能になる。
同社によると、DC特化型設計支援ツールの開発は建設業界で初。プロジェクト初期段階の基本計画立案も補助する。約2年前から開発に着手し、昨年12月から社内で展開している。
主な機能は▽設備の仕様・容量作成▽施設規模(ボリューム)検討・作成▽3D画像作成-の三つ。DC設計の標準手法・事例と最新の技術動向などを体系化し、基本情報の入力だけで施設規模や内部の設備配置図を効率良くまとめる。
設備の仕様・容量作成では、DCに不可欠な受変電設備や発電機、無停電電源、熱源、空調機器などの仕様や容量を自動作成する。ボリューム検討では、データホール(サーバールーム)と関連諸室に必要なスペースが自動で作成できる。3D画像作成では、建物全体の規模や内部構造・設備配置などの可視化が可能だ。
同社は成長するDC市場を取り込むため、営業本部を中心とする対応チームを設置。関係部門と連携し、IT容量を効果的に確保する観点から施設規模(延べ床面積・高さ制限・階数など)や設備要件(電源密度・空調冷却能力・必要機器台数・冗長構成など)を勘案しながら対応していた。設計支援ツールの開発で作業期間を大幅短縮。国内の大都市圏や海外での展開を見据える。
今後は、国内外で拡大が見込まれるAI処理に特化したDCの普及動向にも目を向ける。従来施設に比べ高度な冷却システムなどが必要になるため、設計支援ツールの改良も視野に入れる。






