トンネルやダムなど山岳土木工事を手掛ける木部建設(東京都武蔵野市、木部哲実社長)に、ちょっと変わった経歴の若手社員がいる。総務で採用を担当する黒川季里さん=写真左=と菊地菜々子さんは、かつて都内を中心に同じグループで活躍していた元アイドルだ。
2024年9月、事務職を志望していた黒川さんが先に入社し、7カ月後の25年4月には菊地さんも加わった。いわゆるZ世代の2人は、ステージで培った度胸を武器に、入社早々からSNSを駆使した新しい広報戦略を次々と提案。オフィスに新しい風を吹き込んだ。
だが、最初から順風満帆だったわけではない。黒川さんは「ベテランの方が多かったため、最初は理解を得られず、丁寧な説明が必要だった」と振り返る。そこで菊地さんが「一度きちんと説明しよう」と提案。上司とも相談を重ね、パワーポイントを駆使した社内プレゼンを行うなどして、少しずつ理解の輪を広げていった。
今では、若者の目に留まりやすいショート動画のTikTokが、2人の新たなステージだ。リポーター役として現場を駆け回りながら、会社や建設業の「知られざる魅力」をリアルに発信している。
入社から約1年。毎日が刺激と発見の連続だ。将来の夢はそろって「女性初の役員」。会社というステージのセンターを目指し、2人はきょうも躍動している。
(くろかわ・きり)(きくち・ななこ)







