宮城県/宮城県立劇場新築工事現場を村井知事らが視察

2026年3月24日 行事 [6面]

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 宮城県が仙台市宮城野区で建設している「県民会館・NPOプラザ複合施設(宮城県立劇場)新築工事」の現場を村井嘉浩知事と小林徳光副知事らが23日に視察し、工事の進捗状況を確認した。設計・工事監理は石本建築事務所、鹿島・橋本店(仙台市青葉区)・阿部和工務店(同青葉区)JVが新築を施工。2028年度の竣工と開館を目指している。
 同日は、現場事務所で古川栄治副所長が村井知事や小林副知事に工事概要や採用する免震装置などを説明した。新築工事には25年7月に着手。古川副所長は「全体工期の5分の1を消化し、順調に推移している」と報告。今後は5月にも免震工事を開始し、10月ころに鉄骨建て方をスタート。27年末にも上棟を迎える見通しを伝えた。
 現場ではBIM活用などの施工合理化や、仮囲いへの装飾など明るい現場づくりにも注力している。古川副所長は「全員が一丸になり、長く県民に愛される劇場を、安全を最優先に心を込めて築き上げていく」と決意を述べた。
 石本建築事務所の福地拓磨常務執行役員設計部門PA(プリンシパルアーキテクト)建築グループ統括兼デジタルイノベーショングループ統括が内装・外装、意匠設計などを説明。県木のケヤキをモチーフにしたグランドホールの内装仕様などを解説した。
 村井知事らは約13メートル掘り下げた地下部分や敷地内を視察し、工事の現況を確かめた。視察後、村井知事は「順調に工事が進んでいる様子を見て安心した。全館免震という、東日本大震災を経験した宮城ならではの安全な劇場になる。東北最大級の拠点として、全国から大勢の方に来ていただける施設にしたい」と期待を込めた。
 施工を担う平野篤司工事事務所長現場代理人は「工事が地上躯体部分に移り、墜落・転落災害を含め、立体的な安全管理と配慮が求められる。県民の皆さんに喜んでもらえる建物になるようJV一丸になって取り組む」と話している。
 工事場所はJR仙石線・宮城野原駅に近接する宮城野2の301の1(敷地面積5万2811平方メートル)。複合施設棟はSRC一部RC、S造地下1階地上4階建て延べ3万1996平方メートルの規模になる。2147席の大ホールや多様な活用が想定できるスタジオシアター、小規模講演に適したスタジオ、和室なども備える。総事業費は500億円程度。工期は28年11月30日まで。