◇関西創価中学生らが本社で提案披露
鴻池組が協賛する中高生向け探究学習「クエストエデュケーション」(提供=教育と探求社)の2025年度プログラムが終了した。昨年度に続き、2回目の参加。企業探究部門の協賛12社から鴻池組を選んだ全国の中高生チームが1年間、ミッションに取り組んだ。成果発表の場となる全国大会「クエストカップ」は2月に4日間開催され、同社をテーマに出場した8チームのうち関西創価中学校が企業賞とグランプリを獲得した。同校を含む3チームが18日、大阪市内の本社を訪れ提案を披露した。
鴻池組はゼネコンで唯一、企業探究部門「コーポレートアクセス」に協賛。参加チームはインターン生として企業課題に挑む。同社のミッションは「『自然と人がとけあう』社会へと革新する鴻池組の未来プロジェクトを提案せよ!」。学校訪問などを通じて質疑応答やアドバイスを行い、全国大会では審査員も務めた。
18日午後の表敬訪問では、同社役職員ら約160人が迎えた。関西創価中学校は、雨を嫌う意識に着目し、雨の日も楽しめる遊園地構想「Syn Park」を発表。水に反応して変化する素材の活用や雨を使ったアトラクションで自然を体験価値へ転換する提案で、「自然と向き合ってきた鴻池組だからこそ実現できる」と強調した。
準企業賞を受賞した福山暁の星女子中学校チーム(広島県福山市)は、野生鳥獣による農作物被害に着目した緩やかな防護柵「グラデーションゲート」を提案。季節に応じて開閉し、成長期は侵入を抑え、収穫後は開放して動物を農地循環に活用する。インフラ整備で培った鴻池組の技術があれば実現可能とした。
大阪明星学園明星中学校チームは縄文時代の竪穴式住居を応用した「次世代グランピング」構想を披露した。廃材や木、低炭素コンクリートを活用し、通風・湿気・採光の課題には天窓や自然換気、大型除湿機で対応。鴻池組の土壌改良・水環境再生技術にも着目し、自然と共創する社会の実現には不可欠だと訴えた。
発想力豊かな提案には会場から多くの質問が飛び交った。渡津弘己社長は「探究学習は学生が主導だ。知識を超え、知恵を育てる教育へと変化している。当社も引き続き関与し、建設業の魅力を発信したい」と話し、来年度も参画する意向を示した。







