江戸東京博物館/3月31日にリニューアルオープン/朝野新聞社を服部時計店に

2026年3月27日 行事 [4面]

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 東京都墨田区にある「東京都江戸東京博物館」が約4年間の休館を経て、31日にリニューアルオープンする。インフラ設備を全面更新し、バリアフリー機能を向上。飲食店などの付帯施設も刷新した。朝野新聞社の大型模型を服部時計店へ改修するなど、展示内容を見直した。
 内覧会を25日に開いた。吹き抜けの5、6階に位置する江戸ゾーンと東京ゾーンの展示室(約9000平方メートル)では、6階の空間構成を見直した。天井付近の壁3面にスクリーンを設置し、江戸時代と現代の空のイメージ映像を投影する。実寸大模型の朝野新聞社社屋は、明治期の銀座を象徴する服部時計店に改修。同店向かいの芝居小屋中村座は内部に動線を設け、展示物を増設した。
 展示内容を刷新するため、明治期の浅草花やしき入場門を復元整備した。同潤会代官山アパートメントの展示では、昭和初期の生活様式を再現している。日本最古の公営乗り合いバス「円太郎バス」の展示も始めた。常設展示室の一部はギャラリー空間へと改修し、さまざまな展示手法を展開可能にした。
 展示室はワンフロアで構成する大空間のため、部屋ごとの改修ができない。同館の学芸員は「一挙にリニューアルしなければならない点が困難だった」と説明した。改修に先立って大型模型は解体し、展示物はすべて外部へ搬出。完工後に展示物を戻す作業もあったため、改修期間は4年間にわたった。
 所在地は横網1の4の1(敷地面積2万9293平方メートル)。施設はS一部SRC、RC造地下2階地上7階建て延べ5万1371平方メートルの規模。菊竹清訓建築設計事務所が設計し、鹿島らのJVが施工した。
 改修設計は建築がプランテック、設備設計は森村設計が担当した。施工は建築工事を大成建設が担った。電気設備工事は日本電設工業・新生テクノス・雄電社JV、給水衛生設備工事は大成設備・日新設備JV、空調設備工事は新日本空調・ヤマト・日設JVが施工。2025年7月に工事が完了した。