◇一つ一つの解決にやりがい
「土木はいい人が多い」。インフラ関連企業で働く母親の言葉が心に残り、土木の道に進んだ。道路は経済や防災などを支える重要なインフラだ。インターンシップで訪れた会社はどこも面白く興味を持った。その中で「計画から調査・設計、施工、維持管理まで携われる」ことが決め手となり、高速道路会社を選んだ。
最初の配属は名古屋支社建設事業部の構造技術課。紀勢自動車道の4車線化で橋梁設計を担当した。橋梁形式の決定では、支社長も出席する会議で選定理由を説明。「指摘事項を一つ一つ解決するのは大変だが、新たな視点を得るいい機会でもある。そこにやりがいを感じた」と話す。
専門用語などの基礎知識にとどまらず、「本当に理解しているか、自分のものとして落とし込めているか」を自問する。現在は津高速道路事務所で、設計を手掛けた橋梁の工事を担当。入社5年目を迎え、「現場経験を積み、早く一人前の土木技術者になりたい」と意欲をにじませる。
社内公募に手を挙げ、2年前からBIM/CIM担当も兼任する。仕事の進め方が「上司から受注者までの伝言ゲーム」のようで、非効率だと感じたことがきっかけだ。最前線で課題を洗い出し、改善につなげる。日々の積み重ねが「会社全体の業務効率化につながれば」と見据える。
大学を卒業するまで実家暮らし。今は時間に束縛されない1人暮らしを謳歌(おうか)している。
(かい・りさ)







