東京都小金井市/新庁舎・福祉会館整備/総事業費は210億円

2026年4月13日 工事・計画 [4面]

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 東京都小金井市は、新庁舎・新福祉会館整備の総事業費が約210億円に増える試算をまとめた。2度の入札不調で事業の進捗が遅れている。総事業費を引き上げた上で、現設計のまま計画を進める。当初予定していた年度内の着工を見送り、2027年度以降に先送りする。26年度はサウンディング(対話)型市場調査などを通じ、施工者選定手続きの方法を再検討する。工期は36カ月を見込む。基本・実施設計は佐藤総合計画が担当した。
 3月に公表した中期財政計画に盛り込んだ。総事業費の内訳は建設工事174億円(25年1月時点で約130億円)、移転費用16億円、ICT新規システム導入費20億円。入札不調が続いたことを受け、設計見直しや事業凍結など複数の選択肢を比較検討した。
 その結果、「市民の意見を反映し、市議会での議論も踏まえた上で作り上げてきた」設計であり、「財政見通しの懸念さえ払拭できれば、現設計で入札を行うことが最善」と判断した。
 本庁舎は築60年を経過しており耐震性不足やエレベーターがないなどのバリアフリー対応の欠如が課題。旧福祉会館は閉館から10年が経過し、賃借している民間ビルに機能を移転しているため、賃借料の解消も求められている。
 計画地は中町3の1957の5ほか。敷地面積は1万1417平方メートル。規模は、S造地下1階地上6階建ての庁舎棟と、S造3階建ての福祉会館棟を合わせて総延べ約1万9000平方メートル。高さは27メートル。新庁舎には市役所のほか保健センターなどの福祉支援や、市民活動センター、障害者支援などの機能が入る。26年度以降に法改正への対応や事業費の精査、施工者選定方式の検討などを行う予定だ。