兵庫県播磨町/土山駅北地区で区画整理・市街地再開発を一体施行/26年度に基本設計

2026年4月15日 工事・計画 [10面]

文字サイズ

 兵庫県播磨町は、玄関口に位置付けるJR山陽本線土山駅の北側エリアで、土地区画整理と市街地再開発の一体施行による再整備を計画している。区画再編とインフラ基盤整備で防災機能を向上するほか、駅前広場の新設や再開発ビルの建設でエリア全体の新陳代謝を図る。2026年度当初予算に区画整理の基本設計費など87百万円を計上。区画整理は順調に進めば32年度に完了する予定だ。まちづくり検討業務は日本工営都市空間・ユーデーコンサルタンツJVが担当。
 対象エリアは駅北側の約4・4ヘクタール(野添)。用途地域は近隣商業地域と第1種住居地域で、建ぺい率が60%と80%、容積率200%。
 駅北側は隣接する明石市や加古川市からも通勤利用者が多い一方、道路が狭くバス停が集約されていない。エリア内には老朽化した家屋が密集し緊急車両が入れず、下水道が未整備の区画があるなど防災やインフラに課題を抱える。東西軸の国道2号と結節するアクセス道路「町道土山駅前線」は幅員が狭く、歩行者の安全確保が求められている。
 同エリアの課題解決に向けて、1970年代と90年代に地権者らで再整備の機運が高まっていたが、長らく実現に至らなかった。23年度に町で本格的に課題検討に着手し、地権者らとワークショップ(WS)を通じてコンセプト案を立案。24年度に公共施設配置やゾーニング案などをまとめた基本構想、26年3月に一体施行の進め方を示した基本計画を策定した。
 一体施行に当たり、地権者に28年度までに意向確認を行い、区画整理による換地と再開発ビルの権利床取得のいずれかを選択してもらう。区画整理は公共性の高いインフラ整備を担う町が施行者になり、市街地再開発は地権者による組合施行を計画する。
 概略設計によると、駅前に交通駅前広場(3610平方メートル)や公園広場(2100平方メートル)を配置。エリア内に区画道路を整備するほか、土山駅前線を拡幅し歩道を設ける。再開発ビルは敷地約4000平方メートルを計画し、低層階に商業機能の導入を検討する。
 区画整理は26年度に基本設計をまとめ、27年度に事業計画案を提示し都市計画決定する。28年度の事業認可を経て29~30年度に換地手続きを行い、31年度に着工する見通し。
 市街地再開発は26年度に基本構想、27年度に基本計画をまとめ、30年度の都市計画決定、31年度の事業認可を目指す。