凜/大成建設風土改革推進部プロジェクト企画室・島名彩乃さん

2026年4月20日 人事・動静 [14面]

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 ◇正面から向き合い信頼関係築く
 一度きりの人生だから、生きた証しを残したい。そう考えた時、頭に浮かんだのは、トンネルや橋などインフラの壮大なスケールだった。大成建設を志したのは、学生時代に現場見学で出会った女性技術者の存在。男性が多い中で現場を仕切る姿がとても輝いて見えた。「私もこうなりたい…」。ひと目で心を奪われた。
 入社後、関西支店に配属され、土木技術者としてさまざまな現場を経験した。特に大変だったのが、大阪・関西万博の交通ルートとなった道路工事だ。
 万博の開幕が刻一刻と迫り、工期の遅れは絶対に許されない。他の現場以上に制約がある状況で、「作業が思うように進まず、職長さんらとぶつかることもあった」。嫌われたくないと葛藤したが、「正面から向き合うことで困難を乗り越えられた」。ぶつかった人ほど強い信頼関係が築けたと実感した。
 現在は、企業風土改革の推進部署に勤務する。一人一人の多様性を尊重し、働きがいが持てる職場づくりに心を砕いている。「現場のように分かりやすい『ゴール』が見えているわけではないので難しい。でも、やりがいは大きい」。
 建設業に進もうと考えている女性には、自身の経験も踏まえ「人で成り立っている要素が大きく、特に人を大切にする産業だと思う」とメッセージを贈る。「地図に残る仕事。」を成し遂げる--。共に歩む仲間が一人でも増えることを夢見る。
 (しまな・あやの)