川崎地質/UHRSによる精密地盤探査技術を実用化/浅い海域で調査可能に

2026年4月23日 技術・商品 [3面]

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 川崎地質は、超高分解能音波探査(UHRS)による精密地盤探査技術を実用化した。小型船舶と超高分解能データの取得技術を活用。大型船舶が入れない浅い海域を対象に、2Dと3Dで地質構造を把握する。洋上風力発電の適地選定や海域の活断層調査など、沿岸域の調査ニーズに対応していく。
 UHRS探査では、高周波音源(スパーカー)と短い受振器間隔のハイドロフォンケーブルを使う。2D-UHRSは5メートル以上、3D-UHRSは10メートル以上の水深で調査可能。小型船舶の機動性を生かし、漁船や交通船舶が多い海域での作業に対応する。
 2D調査は垂直方向0・3メートル、水平方向1・25メートル、3D調査は垂直方向0・3メートル、水平方向2・5メートル×2・5メートルの分解能で結果が得られる。最大深度は海底から500メートル程度。微細な地層境界や小規模な断層、埋没した地形を捉えて、地盤評価や地質解釈を高度化する。
 今後は、海洋ボーリング調査とUHRS探査を組み合わせ、点情報と面・空間情報を統合した海域地質評価の実現を目指す。自律型無人探査機(AUV)と組み合わせた無人探査システム、光ケーブルを活用した分散型音響データの解析手法も構築していく。