特定技能2号試験合格1万人超に/JAC、早期移行へ計画的育成支援

2026年5月8日 行政・団体 [1面]

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 建設分野の特定技能2号評価試験に合格した外国人材が2025年度に1万人を超えた。建設技能人材機構(JAC、三野輪賢二理事長)による試験対策の学習支援や受験機会の拡大が功を奏し、受験者数が伸び、合格率も大幅に向上した=表参照。産業分野ごとの受け入れ人数制限の対象外となる2号への円滑な移行は、今後の継続的な担い手確保に不可欠だ。27年4月以降、2号移行の要件には日本語能力が追加される。JACは技能向上と日本語学習の両面で支援策を充実させる。=2面に関連記事
 出入国在留管理庁の集計によると、25年12月末時点で在留する建設分野の特定技能外国人は1号が4万9323人、2号は1799人。1号は受け入れ人数制限の対象で、28年度末までに7万6000人が上限となる。このままのペースで推移すれば期限を待つことなく到達する可能性が高い。
 JACは円滑な2号移行に向け「計画的な育成で(原則5年とする1号の在留期限の)早い段階で2号評価試験に合格しておくことが大事だ」と指摘する。その上で、職種ごとに設定する班長などの実務経験を満たすことが移行の条件となる。2号評価試験を受けず、各職種の技能検定1級相当を合格する移行ルートも選択できる。このケースを想定し、JACは正会員の専門工事業団体による技能検定対策などの専門技能スキルアップ研修も支援する。
 27年4月に育成就労制度の運用が始まると、育成就労から特定技能1号、1号から2号などの各ステップで日本語能力の試験合格が新たに必要になる。これまでは日本語能力を不問とする技能実習からの移行者がほとんどだっただけに、キャリアアップのハードルは以前より高まる。
 JACは無料で提供する日本語講座の活用を一層促進する。試験対策や会話重視などのニーズに合わせた9種類のコースを用意。特定技能1号の受け入れ企業であれば技能実習生も受講できる。
 25年度の受講者数は前年度の2倍以上の2120人だった。うち技能実習生は半数以上の1354人を占める。試験対策に特化した講座や、好きな時間に学習できるスマートフォンアプリの教材が人気だ。