鹿島は13日、高さ約60メートルの木造タワー「KAJIMA TREE(カジマツリー)」の100分の1模型を東京ビッグサイトで開催されている「非住宅 木造建築フェア2026」で初公開した。2種類のダンパーを組み合わせた独自の制震システムで木造建築の安全性を大幅に高める。木を使った高層建築の実現により、自然と都市が融合した社会を提案する。模型の公開を通じて木の質感が持つ訴求力をアピールする。
カジマツリーは、27年国際園芸博覧会(花博、27年3月19日~9月26日)への出展を予定。タワーに登ることはできないが、地上で木造柱の間を通ったり、構造を見上げたりできる。
カジマツリーには外構を含め250~300立方メートルの木材を使う計画。大阪・関西万博の大屋根リングに使った木材も再利用する。「柱間制震ダンパー」と「境界梁制震ダンパー」を組み合わせた独自の「組木制震システム」を採用し、構造の安全性を高める。
展示会場で説明した建築設計本部技師長兼木推進グループグループリーダーの和田淳氏は「50年後、100年後の風景を考えた時、自然と都市との境がなくなり、二つが融合した豊かな社会を展望した。カジマツリーはそれを技術で表現したものになる。安全に暮らせる技術と自然が一体になった社会が明日の風景になると考えた」とカジマツリー展示の経緯を語った。
技術研究所の栗野治彦執行役員所長は「カジマツリーに採用する組木制震システムが風や地震のエネルギーを吸収する仕組みだ。ぜひ模型を見ていただき、その技術の詳細を確認してほしい」と技術力をアピールした。







