東急建設/遊んで学ぼう!街づくり/すごろく考案、教材として活用を

2026年5月15日 技術・商品 [2面]

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 駅を起点にした街づくりを、遊びながら学ぼう!
 楽しみながら都市やインフラの仕組みが体感できるボードゲーム「駅から考える街づくりすごろく」が完成した。考案したのは東急建設。プレーヤーは駅を中心に発展する街の運営者になって、限られた予算を設備やサービスに投資。災害への備えや利便性向上など、さまざまな項目を選択しながらゴールを目指す。
 ゲームのスタート時点で線路や駅、建物は整備済み。プレーヤーには50億円の予算が与えられる。リストに並ぶ技術やサービスから自由に投資先を選び、街の未来を描きながらゲームを進めていく。
 例えば「EV(電気自動車)充電設備の設置で利用者増加」のマスに止まり、あらかじめEV充電ステーションに投資していれば、10億円を得られる。「耐震工事が間に合わず事業遅延」のマスに止まると、災害対策の重要性を実感する形でプレーヤー全員が5億円を失う。
 街づくりは利便性だけでなく、防災や維持管理などの視点が欠かせないことを、ゲームで自然に学べる仕組みだ。プレーヤーは多彩なイベントを経験しながら、予算配分や投資判断を繰り返す。楽しみながら都市インフラの役割や、街を支える技術・サービスへの理解を深められる。
 小学校高学年~大学生程度を想定しており、同社は社会インフラ全体をテーマにした幅広い教育ツールとしての活用を見込んでいる。普段は意識されにくいインフラ技術や維持管理の重要性に触れ、街づくりへの関心を高めてもらう狙いもある。
 ボードゲームは、同社が参画する「東京理科大学マルチハザード都市防災研究拠点コンソーシアム」の教育・研究活動の一環で考案した。千葉県松戸市の国土交通省関東地方整備局関東技術事務所にある「建設技術展示館」の東京理科大ブースで、2029年3月まで展示する予定だ。