道建協/道路空間ににぎわい創出を/舗装技術やアイデアまとめた資料作成

2026年5月20日 行政・団体 [2面]

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 日本道路建設業協会(道建協、西田義則会長)は、道路を地域の魅力やにぎわいづくりに生かすための舗装技術やアイデアをまとめた資料を作成した。道建協会員14社の道路舗装技術や素材を一覧で整理。国内外の街路空間や生活道路空間の整備事例を写真も交え紹介し、路面型太陽光発電の舗装技術を活用した新たな空間整備も提案している。道路管理者や建設コンサルタント事業者、景観設計事業者など、地域や道路周辺のにぎわい創出に取り組む際に利活用してもらい、地域と連携した道路活用につなげる。
 資料「道路空間が変わる 人と環境をつなぐ道づくり」では、対象とする道路空間を、特性に合わせて▽結節点(大都市・地方都市、中山間地域)▽にぎわい道路空間(大都市商業地域の幹線道路、地方都市商業地域の幹線道路)▽生活道路(住宅地の生活道路)-に分類した。鉄道やバス、自転車、歩行者をつなぐ結節機能の強化や、歩行者空間拡大、交通安全対策などを提示した。新たな空間整備として、デザインカラー舗装や路面型太陽光発電の舗装技術、情報技術やバイオ技術の自然発光植物の導入など交通結節点の空間整備、歩行者中心のウェルビーイングな道路空間を挙げた。
 国外事例では、米国全州道路交通運輸行政官協会(AASHTO)が公表した歩行者や、自転車に関するガイドを整理した内容を盛り込んだ。国内でも当てはまる海外の先進事例を紹介し、自転車の種類に加え、電動アシスト自転車・電動スクーターなどの小型モビリティも対象に、形状とサイズを踏まえた物理的空間、横方向の安全距離、垂直方向のクリアランス、運転空間を明示的に示した。対応した設計要素、共有利用型歩道、自転車専用道路、共有車線と自転車レーンなどの計画と設計を具体的な事例から整理している。
 西田会長は「これからの道路空間には、歩行者が滞在・交流するにぎわい空間や、自転車・小型モビリティが安全に移動できる環境整備が求められる」と説明し、「多様な機能を重視した道路づくりは、地域発展や魅力的なまちづくりにもつながる」と展望した。