清水建設は、ケニアの大学と連携して建設技術者を育成する。10日に同国のナイロビ大学、ケニア工科大学と、建設・エンジニアリング分野の人材育成で相互協力の覚書を交わした。両大学の卒業生を日本で育成し、将来的にアフリカでのネットワーク形成につなげる。アフリカでの事業拡大を視野に、ケニアへの技術移転を目指す。
取り組みの詳細は今後、両大学と詰めていく。清水建設の構想では、両大学を卒業した技術者のうちアフリカのインフラ開発に従事する意志のある卒業生に日本語講座を1年間提供する。受講者には、日常的な会話や読み書きを理解できるレベルに相当する日本語能力試験のN3の取得を目指してもらう。成績優秀な受講者には日本の工事現場で施工管理の研修機会を提供し、建設技術者として育成する。
施工管理を学んだ受講者が将来ケニアに戻った時に同国での清水建設ネットワーク拡大につなげる狙い。アフリカでの事業規模拡大に向けて長期的な技術移転で人的基盤を構築する。
同日ケニア外務省で調印式を開き、両大学の副学長と清水建設の海外事業を担当する藤田仁専務執行役員が出席した。イザイヤ・カビラ大使や日本大使館関係者も参加した。
清水建設はインフラ投資が拡大するアフリカを注力エリアに位置付ける。1960年代にアフリカへ進出し、これまで90件以上のインフラ建設に携わってきた。今後は政府開発援助(ODA)案件以外の工事やコンセッション(公共施設等運営権)ビジネスへの参画を目指す。
事業強化の足掛かりとして現地技術者の育成に着目。ケニア外務省を通じて2大学に建設・エンジニアリング分野の人材育成で連携を提案した。








