回転窓/短い秋を味わう

2026年9月24日 論説・コラム [1面]

文字サイズ

 秋の味覚を代表するサンマが近所のスーパーに並び始めた。まだ高いかなと思いつつ値段を見ると「1匹550円」。お値打ち価格になるのを待ちたいが、今年はどうも、そうならないようだ▼昨年の豊漁から一変し、今年は歴史的な不漁となり価格が高騰している。豊洲市場(東京・江東)の8月中旬~9月上旬の卸値(生サンマ、中値)平均は1キロ当たり約3645円と、前年同期の3・3倍に跳ね上がっている▼水産庁によると、今年はサンマの漁獲時期となる8~12月に日本近海へやって来るサンマの量が昨年の半分以下に激減。調査を始めた2003年以降で最も少なくなる見通しという▼サンマの水揚げ量を巡っては、海水温の上昇や漁場の変化などにより08年から大幅な減少が続いている。ここ数年は回復傾向が見られるが、豊漁だった25年でもピークの08年と比べ8割も減少しているそうだ▼ぐずついた天候が続くが、秋分の日も過ぎ季節は秋へと移り変わっている。当面サンマが食卓に上る予定はないが、旬の食材に舌鼓を打ち、紅葉狩りや虫の音を楽しむ。温暖化などの影響で短くなる秋を少しでも味わいたい。

同一ジャンルの最新記事


2026年9月18日 [1面]

2026年9月17日 [1面]

2026年9月16日 [1面]

2026年9月14日 [1面]