連休中に伊豆諸島や関東を襲った台風25号は、河川氾濫や土砂崩れなどの爪痕を残した。温暖化や気候変動による異常気象が頻発化し、風水害や土砂災害などへの危機が増している▼旭硝子財団が地球環境の悪化に伴う人類存続の危機を時計の針で表示する「環境危機時計」について、今年は「9時39分」となり、昨年より6分進んだと先日発表した。時刻は0時1分~12時の範囲で示し、9時台は4段階で最も厳しい「極めて不安」となる▼1992年から環境問題に関わる国内外の政府関係者や有識者らに調査を行い、時刻を算出。2021~24年の4年連続で針が戻ったが、25、26年と2年続けて6分ずつ進む結果となった▼ロシアのウクライナ侵攻や中東情勢が緊迫・長期化する中、環境保全に向けた国際協力の停滞などが結果に影響したようだ。人類は急速に地球の健康をむしばんでいる▼世界各地で高温や豪雨、干ばつなど気候変動を起因とする災害が相次ぐ。ネパールと中国の国境地帯で発生した壊滅的な洪水は記憶に新しい。地球環境の回復には各国の協力が必要だが、その実現は国を問わず一人一人の行動しかない。








