熊谷組ら3社/海底への構造物設置を高精度に/水中測位など技術融合

2026年9月28日 技術・商品 [3面]

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 熊谷組ら3社は、目視が難しい海底への構造物の設置を高精度に行える技術にめどをつけた。海底の設置位置を座標で取得し、デジタルツインで設置をシミュレーションした後、クレーン操作で高精度に再現した。海洋土木工事の効率と安全性の向上を確認した。
 熊谷組の高精度水中測位システム「AquaMarionette(アクアマリオネット)」と、不動テトラ、高橋秋和建設(秋田県由利本荘市、堀江拓成社長)が考案した水中据え付け手法を融合させた。陸から1800メートル沖合の海底で模擬構造物を使った実証試験を行った。
 3メートル×6メートルフレームの模擬構造物をクレーン付き台船からつり下げ、海底に着底させた状態でアクアマリオネットを使い模擬構造物の位置を水中で計測。デジタルツインでも位置を可視化した上で、再度構造物を同じ位置にクレーンで設置できることを確認した。
 アクアマリオネットは水上台船から目視できない水中構造物や移動体の絶対位置(座標)と姿勢をリアルタイムで高精度に計測・解析するシステム。取得した位置データを基に水中の施工状況をリアルタイムで3D空間上に再現するデジタルツイン技術を活用すれば、濁りなどで見えない水中でも構造物の設置を誘導できる。
 実証した技術は実際の海洋土木工事現場に導入していく。現場の省人化・省力化や安全性向上につなげる。
 海洋土木工事で海底に沈設するケーソンやブロックなどの構造物の位置決めや誘導作業は潮流や水中の視界不良の影響を受ける。そのため手作業で位置を計測する負担や熟練技術者のノウハウに依存しがちなことが課題だった。