日本建設業連合会(日建連、押味至一会長)は2025年度「会員企業労働時間調査報告書」をまとめた。管理監督者、非管理監督者の年間総実労働時間はともに減少傾向が見られた。時間外労働の上限規制が適用された24年度以降はおおむね横ばいで推移している。
調査は25年4月1日~26年3月31日に実施。会員142社に依頼し、56・3%の80社が回答した。管理監督者と非管理職を合わせた調査対象の社員数は23万9445人。会員企業の総労働時間などの実態を把握した。
年間総実労働時間の推移を見ると、25年度は非管理監督者で2103時間(24年度2106時間)、管理監督者は2091時間(2108時間)となった。年間時間外労働時間は25年度で非管理監督者279時間(273時間)、管理監督者220時間(231時間)。非管理監督者は残業代が生活給の一部になっている側面もあり若干増加した。
一方、労働時間削減を阻む要因として「工事量に対して従業員が不足しており、職員一人当たりの業務量が多過ぎる」が最大の要因となり70社が回答。「発注者や官庁などから提出を要求される書類が多過ぎる」(49社)、「発注者からの短期間で答えなければならない要求が多過ぎる」(36社)と、発注者などから要求される書類の多さや短期間での回答を求められることも課題として挙がった。人手不足への対応では、適正工期を確保できない工事への「応札辞退」や、「ICTの活用」「キャリア採用」などが進められている。中には、受注段階で4週10閉所に相当する年間130日閉所の案件しか受注しないという社もあるという。
日建連は30年度には50%の作業所で年間130日閉所を実現し、おおむね全ての作業所で年間117日閉所を目指している。35年度には、おおむね全ての作業所で年間130日閉所(土日104日+祝日16日+夏季・年末年始休暇10日)を実現し、土日祝日を基本とした一斉閉所につなげる。30年度までに年間労働時間を2027時間まで削減するとともに、作業所の閉所日数を段階的に増やす。








