新社長/大木建設・大木健司氏/技術力と人間力磨き続ける

2026年9月29日 人事・動静 [1面]

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 創業81年の歴史を受け継ぎつつ、建築・土木の建設事業と、コンクリート部材を扱うPC事業で培った技術力を発揮し、さらなる成長を図る。時代の変化に応えながら堅実で誠実な社風を守り、安全で快適な環境の創造と経済の発展に貢献していく。管理や営業、支店などの運営で積んだ豊富な経験を生かし、会社のかじ取りを担う。
 --就任の抱負を。
 「会社は社員の居場所であり、一人一人が安心して力の発揮できる職場づくりを目指す。『信頼に技術と真心で』という経営理念の下、技術力と人間力を磨き続け、社会や顧客に優れた品質の建造物やサービスを持続的に提供する。会社の繁栄が社員の幸福につながっていくと考えている」
 --事業環境をどう見る。
 「各支店の顧客はデベロッパーや製造業、教育、医療福祉など業種や企業が異なっている。長い付き合いの顧客が多く、新築から改修、増改築、建て替えまで幅広い仕事を特命で受けている。ただ先行き不透明な経済状況を踏まえ、民間建築工事だけでなく、公共建築工事の入札案件にも挑んでいる」
 「PC工場を保有しているのも強みだ。5年ほど前に生産能力を増強した。毎年3000万~4000万円を投じて、計画的に設備更新を行っている。多少の波はあるがフル稼働が続いており、PC事業の売り上げは年間約20億円と安定的に推移している。建設費が上昇する中、施工の効率化や工期短縮などの観点から、PCを検討、採用する動きがあり、積極的にアピールしていきたい」
 --業績の動向は。
 「全社を挙げて採算を重視した受注活動に取り組むなど、業績の向上に努め財務体質を強化してきた。2026年3月期の連結業績は営業利益、経常利益、純利益ともに過去最高を更新した。27年3月期の業績目標は受注高222億円(26年3月期実績184億55百万円)、完成工事高176億円(250億12百万円)を掲げている。完成工事総利益(粗利益)率の通期目標は7・1%だが、8月末時点で7・5%に上昇している」
 --人材の確保・育成の対応は。
 「200億~220億円の受注に対し、現在の社員数約200人の施工力はバランスが良いと考えている。だが成長していくには、人材の採用と育成が必要になる。採用活動に一層注力するとともに、20~30代の技術職の資格取得を後押ししていく。女性や高齢者の待遇を改善し、活躍してもらう制度や環境を整える。経営幹部の教育も重要だ。幹部のリーダーシップによって組織は大きく変わる。次代の経営を担う人材を発掘し育てていかなければいけない」。
 (6月18日就任)
 (おおき・けんじ)1984年東洋大学経営学部卒、大木建設入社。2016年執行役員、20年上席執行役員、22年取締役、25年同兼専務執行役員。埼玉県出身、64歳。中学、高校とサッカー部に所属。浦和レッズを設立からサポートし、年間シートを購入して妻、孫と一緒に観戦。今年こそ20年ぶりのシーズン制覇を期待している。