国交省/公共事業のCM方式活用実態調査/建築は拡大、土木は新設・維持主流に

2026年10月1日 行政・団体 [1面]

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 国土交通省は公共事業を対象とし、2年に1回実施するCM(コンストラクションマネジメント)方式の活用実態調査の結果を公表した。CM業務の受託企業側へのアンケートによると、建築事業では契約件数が過去最高水準にあり、幅広い事業規模・施設用途に活用が拡大している。当初は災害復旧での活用が多かった土木事業では、新設・維持管理事業での活用が主流になってきている。
 建築は日本コンストラクション・マネジメント協会(CM協会、吉田敏明会長)、土木は建設コンサルタンツ協会(建コン協、大本修会長)の加盟企業を対象に、2025年度末までに累計で受注したピュア型CM業務の実績を聞いた。建築は23社・599件、土木は26社・253件の計49社・852件の実績があった。2年前の前回調査と比べると建築で161件、土木は37件の増加となる。
 公共工事品質確保促進法(公共工事品確法)改正でCM方式が位置付けられた14年度以降、建築での契約件数は20~50件台で推移してきたが、24年度は63件、25年度は83件と伸びた。両年度とも6割以上の案件が事業費50億円以上の大規模事業だった。以前は学校や病院、庁舎などの施設用途が主流だったが、最近は体育館・競技場・観覧場やホール・公会堂・集会場などに多様化している。
 土木は地方自治体のマンパワー不足を補完する観点で災害時に活用されるケースが以前から多い。ただ、過去2年の受注件数は災害復旧で5件、新設・維持管理で24件。累計実績も災害復旧119件、新設・維持134件と初めて逆転した。災害復旧で実績がない自治体にも活用が広がっていることが要因の一つ。一方、この2年で石川県内の災害復旧に初めて活用されるなど、災害時の円滑で適切な発注への有効な手段として根強く活用されている。