新社長/パシフィックコンサルタンツ・岡野郊子氏/多様な人材受け入れ領域拡大

2026年10月2日 人事・動静 [1面]

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 パシフィックコンサルタンツホールディングス(HD)の中核事業会社として、国内事業に経営資源を集中して成長をけん引する。官民連携事業や民間案件の受注を通じ事業の多角化を図る。多様な専門人材を育成・確保し、事業領域の拡大を目指す。
 --就任の抱負を。
 「技術者として20年以上、ランドスケープやまちづくりなどの計画設計、公園の運営や指定管理を担う事業などに従事してきた。直近では内部監査室長や人事担当役員も経験した。これらのキャリアを生かし、技術力向上と人材開発に注力していく」
 --経営の現状は。
 「10月に3カ年中期経営計画が2年目に入った。2027年9月期の売上高は700億円(前期見込み670億円)、契約高は750億円(700億円)を目標に掲げている。HD全体の事業会社再編で、当社は国内事業に特化し、官民連携事業や民間企業からの受注を強化する。パシコンHDの中核事業会社として堅実に成長をけん引する」
 --受注戦略は。
 「国内外のインフラ整備で調査・計画・設計を長年手掛けてきた。その基盤となったさまざまな技術を組み合わせて提案する姿勢は変わらない。当社が掲げる『社会インフラサービス企業』に進化してより幅広い分野で活躍するためには、従来の建設コンサルタントから一歩踏み出す必要がある。民間企業への営業アプローチを見直し、自社技術をより高く評価してもらえるよう発信や提案の手法を考える。1日付の機構改革で顧客起点のニーズを引き出し、価値提供する部署を設けた」
 --技術開発の方針は。
 「『技術戦略推進センター』も新設した。インフラ整備で培った専門領域に磨きをかけ、品質確保や若手の技術力向上を促す役割を持たせる。プロジェクトの構想・計画から維持管理まで長期間伴走する体制を整える。技術開発やスタートアップとの協業検討に特化した従来の『先端技術センター』も含め、グループのノウハウを共有する。成果を海外展開に生かすことも探っていく」
 --人材戦略やキャリア形成への考えは。
 「多分野の経験を積むことができる『ジャングルジム型』のキャリアパスに挑戦する社員を応援する。異なる専門分野やコーポレート部門の仕事など、多様なキャリアを受け入れる環境が理想だ。社員には自身の10年後やさらに先の未来を考えてもらい、本人の希望をくみ取る仕組みを試行し始めた。エネルギーやPFIなどの新事業では、関係者との調整や法制度への理解が必要だ。法律や経済などに詳しい文系人材も採用し、新しい発想にも期待したい」。
 (10月1日就任)
 (おかの・さとこ)1991年横浜国立大学工学部建設学科卒、パシフィックコンサルタンツ入社。地域経営戦略部長、プロジェクトイノベーション事業本部プロジェクト統括部長、執行役員内部監査室長、常務執行役員人事部長などを経て2025年12月取締役兼常務執行役員。神奈川県出身、57歳。趣味はガーデニング。