日鉄興和不/東京都中央区に環境配慮型ホテル/地域材・木造技術を活用

2026年10月2日 工事・計画 [4面]

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 日鉄興和不動産は1日、東京・銀座で環境配慮型ホテルの建設に着手した。東京都中央区に所有するオフィスビルを建て替え、長期滞在型ホテルを造る。地域木材を使用した木質化技術を採用する。建物はS・RC・W造地下1階地上12階建て延べ9742平方メートル規模。2029年10月の開業を目指す。設計監理は三菱地所設計。施工は熊谷組・住友林業JV。地域産業振興と設計などが評価され「令和8年度優良木造建築物等整備推進事業」に採択された。
 計画名は「(仮称)木挽ビルホテル計画」。所在地は銀座7の205の1ほか。建物は中央部分がS造で、設備配管を集約。戸境壁に内装を兼ねる「CLT耐震壁」と、鉄骨の柱梁にかかる力を減らす「耐震木ブレース」を採用した。客室エリアの必要な階高を確保しつつ、木造化が可能に。木造化で生じる梁への配管貫通の制約や、地区計画の高さ制限などの課題を解消した。
 建物全体には「木鉄ハイブリッド柱」「配筋付製材型枠」などの木質化技術を採用。構造、施工技術に木造・木質化技術を採用することで350立方メートルを超える大量の木材を使用する。木材は東日本大震災の復興に取り組む岩手県釜石市産を中心に使う。森林の維持管理、活用に取り組む地域産業の振興にも貢献している。
 建物両端の客室では、木の柱・梁が現れ木造そのものを感じられる。外装は建物中央部の耐震木ブレースと同じ傾斜角の平行四辺形のサッシで構成。木造・木質化への取り組みを町ゆく人に向け発信する。事業は先進的な木造・木質化の取り組みとして国土交通省の「令和8年度優良木造建築物等整備推進事業」で先導枠に採択された。環境配慮型ホテルを通して都市と地域をつなぐ新たな価値を創出する。