千葉県の台風・豪雨被害/井林国交相らが視察/土砂災害専門家の派遣指示

2026年10月6日 行政・団体 [2面]

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 井林辰憲国交相らは、台風25号や8月の千葉豪雨で被災した千葉県内の現場などを4日に視察した。多発した土砂崩れの影響で、県管理道路は復旧に数カ月以上かかる通行止め箇所が29区間(1日時点)に及んでいる。土砂で河川がふさがれて浸水が起きるなど、復旧の長期化が懸念されている。井林国交相は、国土技術政策総合研究所(国総研)の土砂災害専門家を現地に派遣するよう指示した。
 井林国交相は熊谷俊人千葉県知事らとともに、台風25号による印旛沼の堤防決壊箇所、認定こども園が被害を受けた佐倉市吉見の土砂崩れ現場、のり面崩落などで運転を見合わせているJR内房線の姉ケ崎~長浦間、通行止めが続く県道287号袖ケ浦姉ケ崎停車場線を視察した。千葉豪雨で冠水した国道16号アンダーパスと、千葉公園(千葉市中央区)で整備中の弁天地区雨水貯留施設も見て回った。視察後、千葉県庁で意見交換した。
 視察と意見交換を終えた井林国交相は「被災箇所の多さと、一つ一つの傷の深さが印象に残った。安全管理上、視察できない箇所もあり、厳しい状況だと肌で感じた」と振り返った。土砂崩れの現場を中心に「(復旧が)かなり長期にわたっている。テックフォース(緊急災害対策派遣隊)の体制を強化する必要がある」と指摘。土砂崩れによる河川閉塞(へいそく)で浸水が発生している酒々井町の現場に対しては「国総研から土砂災害の専門家を派遣し、現地をしっかり確認するよう指示した」と明らかにした。
 熊谷知事は「千葉豪雨からの復旧途中で台風25号の被害を受けた。国交省と力を合わせてそれぞれの復旧作業を早く行い、再度の災害を防ぐことが大切だ」と話した。
 県は1日、台風25号による県管理道路の被災状況と復旧見込みを発表した。降雨量が多かった県の中・南部を中心に、56区間で通行止めが続いていることが分かった。土砂崩れで国道409号が寸断された袖ケ浦市の現場など、復旧に数カ月から半年かかると見込まれる箇所は29区間に及ぶ。被災箇所では、千葉県建設業協会(石井良典会長)所属の各社が復旧作業に当たっている。
 県土整備部道路環境課の担当者は「経験した中でも相当に大きい被害だ。崩壊規模が大きく箇所も多いため、復旧に時間がかかっている」と説明した。テックフォースなど関係機関と連携し、一日も早い完全復旧を目指す。