岩谷産業、コスモエネルギーHD/水素製造装置復旧と液化水素プラント新設で協力

2026年10月7日 企業・経営 [4面]

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 岩谷産業とコスモエネルギーホールディングス(HD)が千葉県市原市の製油所で既設の水素製造装置の復旧と液化水素プラントの新設に協力して取り組む。総投資額は約500億円。新たな水素供給源を確保することで需要拡大に対応する。製油所の安定操業で基盤も強化する。
 両社が6日に発表した。市原市にあるコスモ石油(東京都中央区、西克司社長)の千葉製油所で水素事業に取り組む。現在休止している水素製造装置を同社が約200億円かけて直す。1日当たり80トンの製造能力を確保し、2030年に稼働を始める。生産した水素は石油の精製プロセスで使う。製油所の安定操業や製品を安定供給するための基盤強化につなげる。
 製造した水素の一部は岩谷産業グループにも供給する。岩谷産業の子会社・岩谷瓦斯(大阪市北区、廣田博清社長)が1日当たり11・6トンの製造能力を持つ水素液化プラントを新設する。投資額は約300億円。30年の運用開始を計画している。復旧した水素製造装置で造った水素を液化し複数の国内需要家に販売する。岩谷産業グループにとって国内で4カ所目の液化水素製造拠点になる。
 施設の復旧・新設に向けたEPC(設計・調達・建設)はコスモ岩谷水素エンジニアリング(東京都品川区、土屋和宏代表職務執行者)が担当する。
 岩谷産業とコスモエネルギーHDは24年4月に資本業務提携を締結。水素エネルギー社会の実現に向けたインフラ整備に連携して取り組んできた。エネルギーや産業ガスなど既存の事業分野での関係を強化してきた。