過去に放送していたテレビCMの動画集をユーチューブで視聴するのが、ひそかな楽しみになっている。子どもの頃は何とも思わなかったが、大人になって見返すと懐かしさだけでなく、実は丁寧に作り込まれていたのだと、再確認できる▼CMを見て感じるのが、放送当時の社名ではない企業が意外なほど多いこと。廃業した会社もあり、聞きなじみのある社名が変わるのは少々寂しさを覚える▼年度内に名称を変更済みか、変更予定の上場企業は約70社を数える。中には一見しただけで何をやっている会社か判然としない社名もある▼企業が社名を変えるのはイメージ戦略だけでなく、ブランドやサービス名の方が有名になったからなど理由はさまざま。気泡緩衝材メーカーの川上産業は、指でつぶした時に鳴る“プチッ”という音と感触をそのまま社名に使用。1日付でプチプチ株式会社に変更した▼社名とは、いわば会社にとっての看板。企業理念のように守り続けるものと、変えるべきものが何かを捉え、実行に導くのも経営トップの役割と言えよう。看板を掛け替えても中身が変わらない--。そんな事態だけは避けたい。









