満員電車の中で新聞を小さく折り畳み、器用にページをめくりながら情報収集する。以前はよく見られた光景がすっかりなくなり、今や新聞はスマートフォンに取って代わられた。どこにいても大量の情報に触れられる▼文化庁が先日発表した2025年度「国語に関する世論調査」によると、国語に関心があると答えた人は83・1%と前回の23年度調査から2・2ポイント上昇し過去最高を記録。スマホやSNSが普及し文字でのコミュニケーションが増えたのが要因という▼「見れた」「出れる」といった「ら抜き言葉」の使用は半数を超えた。若い世代ほど割合が高いが、幅広い世代でら抜き言葉が定着している▼日常生活で文字を縦書きで読み書きする機会があると答えたのは67・3%。どこで読み書きするか複数回答で尋ねると「紙の本・辞書」(69・6%)、「紙の新聞」(58・7%)となった▼新聞が日本語の読み書きに与える影響は大きい。手元に置く『記者ハンドブック』の前書きに、記事は「分かりやすくやさしい文章で書く」「できるだけ統一した基準を守る」のが原則とある。どれだけ時が流れても、記者の基本は変わらない。









